大相撲初場所 稀勢の里が悲願の初優勝
大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が悲願の初優勝を飾った。この日、前頭13枚目の逸ノ城(23=湊)を寄り切り1敗を守った。 支度部屋に朗報が転がり込んだ。2敗の横綱白鵬(31=宮城野)が結びの一番で前頭10枚目貴ノ岩(26=貴乃花)に寄り切られた。(日刊スポーツ)
ということで、稀勢の里がついに悲願の優勝賜杯を手にしました。
昨年は本当に稀勢の里の綱取りが本当に話題になっていました。昨年の6場所のうち優勝次点が4回(春場所、夏場所、名古屋場所、九州場所)。このうちの1回でも優勝…特に春場所、名古屋場所は優勝力士との星1つ差であり、特に名古屋場所は平幕に2つ星を落としていた(栃煌山、松鳳山)のが非常に痛かったと思われます。また九州場所も12勝3敗ながら黒星は全て平幕(遠藤、正代、栃ノ心)でしたし…。
その点の改善がされれば優勝できると思っていたところでこの初優勝。黒星は今場所カド番から大関陥落となってしまう琴奨菊だったところにいまひとつの不満はあるのですが…それでも他に取りこぼしをせず、優勝決定後の白鵬戦もしっかり勝って花を添えたということで非常に良かったと思います。
ということで、優勝次点⇒優勝ということで、横綱昇進の内規である「二場所連続優勝またはそれに準ずる成績」に該当することになるのですが…どうですかね。
この点についてはまた別途書かせていただきます。
後はちょっと注目していた力士について…
白鵬… 11勝4敗
優勝争いを最後までしていたのですが、荒鷲と貴ノ岩に金星を配給してしまったのが残念。
衰えはあるのかもしれませんが、それでも他の力士と比べるとまだまだ格上。まだ強い横綱でいてくれると思います。
鶴竜… 5勝6敗4休
先場所優勝ながらも金星を2つ配給するなど、序盤に星を落とし11日目から休場。
ちょっと残念です。復活に期待します。
日馬富士… 4勝3敗8級
怪我で途中休場も序盤での金星2つ配給はいただけなかったですな。
怪我を治して復活してください。
豪栄道… 8勝5敗2休
勝ち越しを決めた後での休場ということで仕方ないです。
もう一皮剥けてくれるといいんですけどね。
照ノ富士… 4勝11敗
琴奨菊… 5勝10敗
そろって負け越しとなり、照ノ富士はカド番、琴奨菊は大関陥落へ。
照ノ富士は大関昇進直後は2場所連続2桁白星でしたが、昨年は負け越しでカド番⇒8勝7敗で脱出という体たらくで終わり、今場所も負け越し…。なんとかこの悪いスパイラルを脱して欲しいのですがね。
琴奨菊については、エントリーを書いてますのでご参照ください。
玉鷲… 9勝6敗
先々場所、先場所と10勝10勝だったので大関昇進の話も出てくるかとおもいましたが残念。それでも9勝6敗は立派です。
遅咲きではありますが、まだ期待しております。
高安… 11勝4敗(敢闘賞)
兄弟子の稀勢の里の優勝に隠れ…もいないですね。小結の地位で2横綱3大関を破り、稀勢の里の初優勝へ大きく貢献しました。
大関獲りの先場所は7勝8敗と負け越しましたが、再スタート。来場所再来場所にも期待したいと思います。
正代… 7勝8敗
初三役の場所で7勝8敗という星は立派だと思います。
綱も目指せると思うのでがんばっていただきたいです。
御嶽海… 11勝4敗(技能賞)
前頭筆頭の位置で序盤に上位と当たるにもかかわらず2横綱2大関を撃破し11勝というのはすごいことです。
正代同様まだ若いので、ここからさらに上が期待できます。本当に楽しみです。
貴ノ岩… 11勝4敗(殊勲賞)
12日目までで2敗と優勝争いに絡み、13日目に敗れるも14日目に白鵬を破る金星で稀勢の里の優勝を決めることに。千秋楽は蒼国来に敗れたものの11勝4敗は大したものです。
貴乃花部屋の幕内力士第一号でもあるので応援してます。来場所前頭上位になりますが、壁を突破して初三役に上がれるよう期待してます。
蒼国来… 12勝3敗(技能賞)
八百長問題で一時期解雇されていたものの、関与されていたことを立証できなかったということで復帰してから3年半…。ついに初の三賞に輝きました。
伸び盛りの頃に出場できず、2年間のブランクがあり、そこからの3年半…その努力が実った証かもしれません。
おめでとうございます。
ただ上位との対戦がなくてのこの成績ということもあるので、やはり前頭上位になった春場所が正念場。まだまだがんばってもらいたいものです。
2日目に首捻り、13日目に襷反りと珍しい決まり手で勝利した上で11勝。十両優勝の大栄翔(12勝3敗)もかすむほどの派手な取組で今場所も話題になってました。
3枚目で11勝4敗ということは新入幕も確実。派手な相撲を幕内でも期待します。
Ураааа!
豊ノ島…(幕下) 6勝1敗
2場所連続全休で前頭⇒十両⇒幕下と落っこちて復帰した2場所目で6勝1敗。先場所が4勝3敗だったため、体が戻ってきたということでしょうか。
とにかく怪我明けということでまだ回復途上と思います。まだ老け込んで欲しくないのでがんばってもらいたいです。
舛ノ山…(三段目) 全休
折角序の口序二段と復帰場所から連続で昇格してたのですが、ここで全休。
出場すればまた昇格できると思いますので、復帰を期待します。
錦富士(序二段) 7戦全勝 序二段優勝
翠富士(序二段) 7戦全勝
昨年九州場所で相部屋での序ノ口優勝決定戦で対戦していた小笠原と庵原がそれぞれ錦富士、翠富士と四股名がついて昇格し、初場所でも7戦全勝同士での優勝決定戦を行いました。
結果は錦富士が2場所連続で勝ったということなのですが…翠富士も連勝継続中ということでどこまでこれが続くか非常に楽しみです。
この2人のライバル関係が幕内でも見られるよう、期待してます。
とにかく稀勢の里の初優勝という多くのすもうファンが待ち望んでいたフィナーレということで溜飲を下げた方も多いと思います。
来場所…おそらく綱を締めての土俵となると思いますが、ここまで足踏みした分、綱取りのプレッシャーから開放され、今度は横綱としてのプレッシャーになるとおもいますが、克服してくれることを期待します。
[18:05追記]
大相撲初場所で14勝1敗で初優勝を遂げた大関稀勢の里(30)(本名・萩原寛ゆたか、茨城県牛久市出身、田子ノ浦部屋)について、日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(守屋秀繁委員長=千葉大名誉教授)は23日、東京・両国国技館で会合を開き、全会一致で第72代横綱に推薦することを決議した。(読売新聞)
書いた直後に横綱推挙決定となりました。
おめでとうございます。