福士加代子 名古屋ウィメンズ出場取りやめの件
女子マラソンの福士加代子(33=ワコール)が、リオデジャネイロ五輪最後の選考会となる名古屋ウィメンズ(13日)に出場しないことになった。1日、大会実行委員会が出場取りやめを発表した。(日刊スポーツ)
福士は1月の大阪国際女子で、日本陸連の設定記録を13秒上回る2時間22分17秒で優勝。しかし日本陸連の評価が「有力候補」にとどまったことで、代表選出を100%にするために、名古屋ウィメンズにエントリーしていた。
女子マラソンの五輪の選考基準は…
選考レース
1. 第15回世界陸上競技会選手権大会(2015年8月/北京)
7位 伊藤舞 2時間29分48秒
2. 第1回さいたま国際マラソン(2015年11月/さいたま)
2位 吉田香織 2時間28分43秒
3. 第35回大阪国際女子マラソン(2016年1月/大阪)
優勝 福士加代子 2時間22分17秒
4. 名古屋ウィメンズマラソン2016(2016年3月/名古屋)
選考基準
1. 世界選手権の8位以内入賞者で、日本選手最上位1名を内定する。
2. 選考競技会2~4において日本人3位以内の選手から、(1)(2)の優先順位で選考
(1) 日本陸連設定記録(2時間22分30秒)を満たした選手。(各最大1名)
(2) 各選考競技会での記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件等を
総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された選手。
選考基準の2.の条項が非常にあいまいすぎて陸連が大阪国際女子マラソン優勝のにもかかわらず内定を出さなかったということで、本人が迷ったというのが一番の理由だと思うんですが…本番に向けての体調の問題もありますので出走回避が一番だと思います。
しかし陸連の態度も問題があるんですよね。「代表に内定させないけど、五輪に向けて体調整えるために出走を控えてくれ。」これじゃ、五輪出場を確定させるために名古屋にエントリーすることを考慮するに決まってます。
でも、この一連の騒動で陸連の選考体制が批判されているのも事実ですし、福士を選出しないということは避けるような状況に追い込まれている気がしてます。まさかそれを狙ってエントリーをほのめかした…のならたいしたものだと思いますが。
ただ、この状況で福士が落ちる可能性があるケースというのは、名古屋ウィメンズで五輪選考基準記録を満たした日本人選手が2人以上でた場合…という今の日本女子マラソンの状況では非常に難しい状況ではあると思うのですが…絶対はないですからね。
ただ、これで名古屋ウィメンズが注目を集めるレースになったと思います。
さぁ、どうなりますかね…楽しみです。