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とりあえずてきとーに。

天皇陛下 生前退位の意向の件

 天皇陛下が生前に天皇の地位を皇太子さまに譲る「退位」の意向を持たれていることが宮内庁関係者の話でわかった。

 陛下は昨年12月に82歳になられた。前立腺がんや心臓の病気で2回の手術を受けた後も多くの公務に当たられており、宮内庁は負担を考慮して公務の見直しを続けている。(読売新聞)

 

 さもありなんという感じですね。

 陛下は御齢82。普通だったらとっくに楽隠居している年齢のはずなんですが、その年齢でこれだけの仕事量…企業だったらブラックもいいところではないでしょうか?

 

 さて、天皇陛下の生前退位というと一番最近は6代前の光格天皇仁孝天皇に譲位した1817年(文化14年)のが最後。一番最初の上皇となった持統天皇から59人…それこそ半数近くの方が退位されていたのですが、そこから約200年生前の退位がなかったということは逆に驚きです。

 で、光格天皇以降の天皇陛下の即位年齢、退位年齢を並べてみると…

 光格天皇 18歳即位 45歳退位(譲位) 69歳で崩御

 仁孝天皇 27歳即位 46歳退位(崩御)

 孝明天皇 14歳即位 35歳退位(崩御)

 明治天皇 14歳即位 59歳退位(崩御)

 大正天皇 32歳即位 47歳退位(崩御)

 昭和天皇 25歳即位 87歳退位(崩御)

 今上天皇 55歳即位 現在82歳

 

 今上天皇から6代遡ってみても60過ぎてまで即位されていたのが昭和天皇今上天皇の2名…われわれの世代からすると天皇陛下が60過ぎてまで公務をなさっていると言うイメージはだいたい昭和天皇の作り上げたイメージであって、それまではそんな年齢まで公務はしていなかったわけで。さらに、江戸時代以前は海外への公務なんていうものはなかったわけですから、以下に明治天皇以降の天皇としての仕事がハードかと言うことも想像にかたくありません。

 

 これ、人権派の弁護士辺りから老人虐待と言われてもおかしくないレベルだと思うんですがね。何で声上げないんですかね…

 

 ただ、現状の皇室典範においては天皇の退位=崩御という大前提があったため、生前の退位と言うことについての文面はないわけなんですが、これを機にまともなものに改正されることを祈ります。

 

 今上陛下が無事退位されること、そしてそのあとゆっくりお休みいただけることをお祈り申し上げます。