ざわぶろぐ

とりあえずてきとーに。

性同一性障害の方がスポーツクラブを提訴したとかなんとか

 性同一性障害で女性に性転換した京都市の40代経営者が、フィットネスクラブから戸籍上の男性として施設を使うよう求められ人格権を侵害されたとして、運営元のコナミスポーツクラブ(本社・東京)に賠償を求める訴訟を近く京都地裁に起こす。性同一性障害特例法の規定で戸籍の性を変えられない事情があり、「人の生き方を不当に制約する法のあり方も問いたい」と訴える。(朝日新聞デジタル)

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 というお話について。

 ぶっちゃけね、この人だけの事を考えるとわからんでもないが、他の顧客にとってみればたまったもんじゃない…わけですよね?

 

 この人の例からすると、「戸籍上男性だけど性同一性障害だから女性の施設を使わせろ」ってことだけど、他の女性ユーザーからしたら「戸籍上男性なのに女性施設を使ってる」って事になるわけだし。で、その人の満足する為に施設を改造するとなると、施設の改築等かなりの費用がかかるわけじゃないですか。それだけの犠牲を強いる事になるという事を考えてやらなきゃいかんわけです。

 どんな事だって限界はあると思うんですよ。自分だけで無くて他の人もいるわけで、そのためのルールであり、「性同一性障害です!手術してません!戸籍上の性も変えられません!」って言う人がいたとしたら、正直なところただのおっさんかもしれないし。無分別にOKを出すわけにも行かないわけで。

※ この訴えを起こしている方は手術しているので違います。

 

 正直なところ、こういった男性用、女性用と分けなければいけないところは性同一性障害の方は利用しづらいとは思います。ただ、完全にこの方のいい分を飲むと、性同一性障害でない方が利用しづらくなると思います。かといって、どちらの言い分も聞いて性同一性障害の方のための更衣室(男性用、女性用)を作ったとしても、「性同一性障害の方を隔離してる!差別だ!」と言われかねません。

 すべての人間が満足行くという事はできない問題だと思うんですよ。中途半端に融通を利かせると自分も自分も…ということになりかねません。厳しいところでスパンと線引きをいけないところも諸処あると思うんですよ。この人の場合も色々努力はされているのですが、戸籍という線で線引きされてしまったのは仕方ないのではないでしょうか。

 

 で、この件で思った事が2つばかり。

 

(1) 今回の件と逆のパターンの方で、「男性更衣室を使わせろ」というケースがあるのだろうか?

(2) 性同一性障害の男性、女性向けのスポーツジムという形でのビジネスモデルってのは可能だろうか?

 

 こちらからは以上です。