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とりあえずてきとーに。

皇位継承 2019年元日への検討開始

 政府は天皇陛下の退位に伴う皇位継承の時期について、2019年元日を念頭に制度設計する検討に入った。皇太子さまの即位に備え、新たな元号の検討にも着手した。政府の有識者会議(座長・今井敬経団連名誉会長)は今の天皇陛下に限り退位を認める特例法での対応を求める方向で、政府は与野党の議論も踏まえ、今春に関連法案を国会に提出する方針だ。(日本経済新聞)

 

 ということで、一応の道筋はできそうな感じであります。

 

 さすがにあれだけの数の国事行為を80歳を超えた方がされるのは非常に難があると思います。陛下がお望みになった退位への道筋ができたこと、喜ばしく思います。

 

 ただ、今回の件に関してはあくまでも今上陛下に対してだけに対しての特例法扱いということになるわけで…個人的に懸念なのは皇太子の徳仁親王も現在56歳。皇位継承予定の2019年1月1日には58歳となり、皇位継承の年齢としては今上陛下の56歳を抜き史上2位での継承となります。(1位は光仁天皇の61歳)。しかも今の高齢化の時代ではまた30年後に同じ話が出てくるのではないか…そう思っております

 最高齢での皇位継承となっていた光仁天皇は72歳で桓武天皇(即位当時44歳)に譲位されました。そのくらいでの年齢での皇位継承が一番望ましいのではないか…とは個人的には思っておりますがいかがでしょうか。

 毎回毎回…と言っても30年に1度くらいのペースであるかないかの話ではありますが、そのたびに特例法ってのもどうかって気はしないでもないです。

 いろいろ法的な手続きが面倒かと思われますが、天皇だからと言って高齢者に国事行為という名前の強制労働をさせるのは非常に酷だと思っております。そもそも、80を超えてまで天皇に在位していた方は昭和天皇、今上陛下の2名だけですのでね。

 厚生労働省的にも天皇というのは非常にブラックな職務だということでメスを入れていただきたいと思います。

 

 ところで、皇位継承ということになれば当然出てくるのが改元の話。

 このご時勢で西暦と元号を並べて使うということに対して、「いい加減面倒だしやめたほうがいいんじゃないの?」という意見もありますが、個人的には日本で長年使ってきているものだし、あってもいいんじゃない?むしろあったほうが味があるでしょ?という立場をとっております。

 

 で、新元号なんですが何になりますかね?

 大化以来、過去に247個の元号があり、延べ504個(奈良時代に4字元号があったため)の漢字が使われていたのですが、使われている感じの種類は72。

 過去に使われていた文字のランキングがこちら。

 29回 永

 27回 元、天

 21回 治

 20回 応

 19回 正、長、文、和

 17回 安

 16回 延、暦

 15回 寛、徳、保

 14回 承

 13回 仁

 12回 嘉、平

 10回 康、宝

 9回 久、慶、建

 8回 享、弘、貞

 7回 明、禄

 6回 大

 5回 亀

 4回 寿、万

 3回 化、観、喜、神、政、中、養

 2回 雲、護

 1回 乾、感、吉、亨、興、景、衡、国、斎、至、字、朱、授、勝、昌、

  昭、祥、成、泰、鳥、禎、同、銅、白、武、福、霊、老、祚、雉

 このあたりから使われるんじゃないかと思ってます。

 で、傾向を見ると…

 1. 過去に使われている元号は使わない

 2. 過去に使われている漢字を少なくとも1個は使う

 さらに明治以降(大正、昭和、平成)であると

 3. 小学生でも習う漢字

 4. 頭文字が近い物とかぶらないもの

も含まれると思います。

 

 いったいどんな元号がつくか…興味深いところであります。

 

 ただ、この話も、非常に不謹慎な話ですがその前に万が一陛下が崩御されるなんてことがあったらどうなっちゃうんだろう…とはちょっと思ってしまいました。

 勿論ないと思いますし、ないことを祈りますが。

 

 そのためにも、少なくともあと2年、陛下が健康で無事退位されること、心より祈っております。