選手会がNPBにルール5ドラフト導入を提案へ
労組日本プロ野球選手会は8日、大阪市内で定期大会を開き、嶋基宏会長(31=楽天)の5期目の続投が承認された。
嶋会長は「今日話し合った中で一番時間をかけたテーマは、若手の日本人選手の出場の可能性を増やすということです。具体的にはメジャーや韓国で制度化されているルール5ドラフトという、出場機会が少ない選手がチャンスをつかめる制度の導入を(NPBに)提案していくことになりました。対象となる選手の入団年数や1軍登録日数など今後詰めていくことになりますが、若手選手には非常に切実な問題なので、早急に取り組んでいこうと思っています」と説明した。(日刊スポーツ)
ということでルール5ドラフトのお話。
で、このルール5ドラフト。簡単に「出場機会が少ない選手がチャンスをつかめる制度」と書かれていますけど、具体的にはどんな話かと言いますと…
1.アメリカの場合
毎年開催。
メジャーのロースター枠(40人)に余りがある球団限定で、マイナー契約になっている他球団選手を指名することができる。
ただし、ロースター枠にいる選手や若すぎる選手(18歳以下入団で5年未満、19歳以上入団で在籍4年未満)は指名できない。
球団は指名した選手を必ずロースター枠に入れなければならない。
2.韓国の場合
2年ごとに開催。
各球団から提出されている40人の保護選手を除く選手から指名。
ぶっちゃけ、記事では若手選手って書いているけど、一軍に定着できない中堅クラスの選手の救済措置って感じですよね。
…27歳前後で放出してるファイターズにとって殆ど意味ないんじゃないのかな…というのが一目見た感想。まず、選手放出はあるかも知れないけど、選手獲得はしないだろうな…とは思います。
とはいってもファームで無双できる実力がありながらチームの選手事情で上に上がれない選手もいますので…たとえば鵜久森淳志(戦力外⇒ヤクルト移籍)みたいに中田翔とキャラがかぶるために一軍に上がれなかったものの、戦力外⇒ヤクルト入団でキャリアハイの成績を残すことができた選手もいたものですので、全くの無意味ということはないと思います。
戦力外とはまた話が変わってくるとおもいますが、こういった選手を救済できる制度があればいいと思います。
採用されるかどうかわかりませんが、期待しております。