ノーベル文学賞に歌手のボブ・ディラン氏
スウェーデン・アカデミーは13日、2016年のノーベル文学賞を米国の歌手ボブ・ディラン氏(75)に授与すると発表した。
同アカデミーは授賞理由について、「偉大なる米国の歌謡の伝統の上に立って、新しい詩的な表現を創造してきた」と説明した。ミュージシャンのノーベル文学賞受賞は初めて。米国からの同賞受賞は1993年の黒人女性作家トニ・モリスンさん以来23年ぶり。(読売新聞)
クライマックスシリーズのテレビ観戦中にこの速報が流れてきてびっくりしました。
歌手ノーベル文学賞は無関係だと思っていた…というより、そもそも想定外なので驚きました。しかし、シンガーソングライターということで歌詞も書いているわけで、その歌詞が評価されたということであれば納得するわけで。
そもそもボブ・ディランという歌手、名前は非常に有名であり、誰でも知ってるはずなのですがどんな曲を歌っているかまでは把握できてないのが非常に不勉強で申し訳ない。ですが、われわれのちょっと上の世代では大ヒット曲であったガロの学生街の喫茶店(1972年)の
「学生でにぎやかな この店の
片隅で聞いていた ボブディラン」
という歌詞のイメージが強すぎるのかなと。
ですので、レジェンド色が強すぎてまだ生きてたの?という反応も決して少なくないのではないか…とも思ってます。
ともあれ、これはすばらしいことではないかと。小説や詩だけでなくて歌詞の分野も文学と評価されるということで、そちらの分野の方もますます盛り上がるのではないか…そう思います。
ところで、毎年ノーベル文学賞の話になると出てくるのが村上春樹氏がいつ受賞をするのか…という話。2006年に村上春樹氏がフランツ・カフカ賞を受賞したときからその流れがあるのですが、フランツ・カフカ賞とノーベル文学賞の関連性については村上春樹氏の前の2年、2004年の エルフリーデ・イェリネク氏、2005年のハロルド・ピンター氏が連続して受賞しただけで、そのあとのフランツ・カフカ賞受賞者はノーベル文学賞を受賞してないということを考えると、この両賞の関連性は薄いと見ざるを得ないわけで。
それでも、村上春樹「11度目の正直ならず」とか書かれてしまいますからねぇ。もう11年連続。村上春樹氏のノーベル文学賞落選するというのが季節の風物詩なってる気がしてます。
まぁ、昨日に関しては「村上春樹がノーベル文学賞を落選した直後にファイターズの西川遥輝がホームインした」ってネタができたわけですが。
村上春樹氏をネタにしてしまいましたが、ボブディラン氏の受賞、おめでとうございます。
ますますのご活躍をお祈りします。