打球訴訟で失明 札幌高裁が日本ハムに賠償命令
札幌ドーム(札幌市)の内野席でプロ野球観戦中にファウルボールが当たり右目を失明した女性が、北海道日本ハムファイターズなど3者に約4650万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁(佐藤道明裁判長)は20日、1審判決から減額し、球団に約3357万円の支払いを命じた。札幌ドームと札幌市への請求は棄却した。(日刊スポーツ)
野球を観戦に行っている人間からすると、打球が飛んでくるのは当たり前の話ですし、外野席に行ってたら応援しているチームのボールが柵越えして飛んでくること…要するにホームランを望んでいるわけですのでね。繰り返し言いますが飛んでくるのが当たり前なんですよ。
正直避け切れないというケースも考えづらいのですが、スピード等によってはぜんぜん動けない人もいるわけなんで本当に運が悪かったとしか言いようがないということで。
ただ、これに関して非常に釈然としないのが、球団への支払いは命じたけれど、札幌ドームと札幌市への請求は棄却という点であります。
判決理由で佐藤裁判長は、日本ハムについて「安全配慮義務を尽くしたとは認められない」と認定し、一審に続き損害賠償責任を負うと指摘した。札幌ドームについては「球場が通常有すべき安全性を欠いていたとは言えない」とし、瑕疵(かし)があったとは認めなかった。
そもそも、球場自体の安全体制について日本ハム球団がどうこうすることができない状態なのに、日本ハム球団だけ安全配慮義務を尽くしたとは認められないとされることには非常に不満が残るわけで。
しかも札幌市の日本ハム球団に対するタカリもどんどんひどくなってきてますからね…
これまでも日ハムは、何度となく公式、非公式に使用料の値下げや運営権の一部譲渡を札幌ドーム側に訴えてきたが、すべてノー。しかも今回は、それらの要望を聞くどころか逆に値上げである。
チンピラがみかじめ料を値上げしに来たのと同じようなもんですな。いや、それよりひどいか。
札幌市が球団との関係を悪くしていくのなら球団もいろいろと考えなければならないでしょうね。札幌からどこかに移転ということもあるかもしれません。
まぁ、北海道も土地が広いですからね。いくらでも開拓できるところはあると思うのですよ。
たとえばここ。
広いでしょ?新函館北斗駅の北側がこんな状態です。
ここにドーム型の球場建てたらよくありません?本当に一から球場を作って運営をしていくという形ですので夢が広がりんぐです。
それはさておき、今回の打球失明の件は不運が重なったとしか思えませんが、球場と球団の関係性を考えるいいきっかけになると思うのですよ。ぶっちゃけ、札幌ドームとの協力なく安全面を強化する値段よりは圧倒的に安い判決ではあると思うので。
まぁ、札幌市のファイターズ球団へのタカリ体質をどうにかしなきゃな…というのが考えどころですよね。そういえば次の札幌市長、札幌市議会議員選挙は3年後ですか。札幌市の看板になりつつあるファイターズ球団との付き合い方も選挙公約の一部に入ってくるかが見物です。
札幌市民の方々もご一考いただければと存じます。