慰安婦問題 日韓で合意 最終的に解決と日韓外相が表明
岸田外相と韓国の尹炳世ユンビョンセ外相は28日、慰安婦問題を巡って会談し、合意に達した。
元慰安婦支援のため、韓国政府が設置する財団に、日本政府が10億円程度を基金として一括拠出する。両外相は事業の実施を前提に、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決される」と表明した。1990年代に外交問題化して以降、日韓両国が慰安婦問題で合意に達するのは初めてだ。(YOMIURI ONLINE)
ということになりました。
正直なところ最もこじれると思ったんですけどね。よくまとめ上げたものです。
内容の骨子としては
一、元従軍慰安婦支援のため韓国政府が財団を設立し、日本政府が10億円程度の資金を一括拠出
一、軍の関与の下、多数の女性の名誉と尊厳に深い傷を負わせた問題として日本政府は責任を痛感
一、安倍晋三首相は心からのおわびと反省の気持ちを表明
一、慰安婦少女像の撤去は、韓国政府が関連団体との協議を通じ解決に努力
一、日韓両国は慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決と確認(時事ドットコム)
ということになるわけですが…日本の立場としては1965年の日韓基本条約(日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約)で韓国への対応は完了済みというわけでしたし、韓国としては慰安婦問題を今後の外交カードとして使っていく手段もあるわけですし、双方とも満点というわけではないとは思います…まぁ、満点の結果を求めて決裂するよりは…ということで妥結したわけですけどね。
しかし、これは日本としては大きい成果ではないかと。少なくとも慰安婦少女像の撤去は韓国主導で行われることになるわけであり、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決と確認を約束させたということで、今後の慰安婦問題が再燃したら完全に韓国の責任ということにさせることができるわけですし。
私は決して悪くはないと思ってます。
ところで、こんな変な話が出てますが…
日韓外交筋によると、合意文書の作成は、韓国国内の世論の動向を懸念する韓国側の要請で最終的に見送られた。これにより、外相2人の発言で会談の成果を確認することとなり、両外相とも手元の紙を時折見つつ、一言一句、慎重に発言していた。(YOMIURI ONLINE)
韓国国内の世論動向を懸念する韓国側の要請で合意文書作成の見送り…って、韓国側が合意内容が文書化されるとまずいと思ってるのかもしれませんが、ここまで国際的に大きく問題にした件の合意内容がここまで世界的に報道されてるわけですから、その報道自体が明文化された合意内容とほぼ同じことになるわけですからね。それを撤回させるのは完全に韓国が国家間で取り交わされた合意を簡単に反故にする国家ということで世界中に認知されるということになるわけなんで…なんなんでしょうかね?
ただ、その中でさっそく韓国国内で問題が起きたようです。
元慰安婦らは、事前に意向を聞かれなかったことに抗議したり、法的な賠償を改めて求めたりするなど反発。この日の説得は不調に終わった。
趙氏は、ソウル近郊・京畿道キョンギド広州クァンジュ市の施設「ナヌムの家」を訪れ、「合意内容に満足していないと思うが、これ以上の方法で、名誉回復を図るのは難しい」と説得。これに対し、元慰安婦の金君子キムグンジャさん(89)は「個人への賠償がなされなければ、心が休まらない」と訴えた。(YOMIURI ONLINE)
そりゃそうですよね。でも、
日韓両政府が28日に合意した慰安婦問題を巡り、日本政府がソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦を象徴する少女像を、可能な限り早期に撤去するよう求め、韓国政府も前向きに取り組む考えを示していたことが29日、分かった。(YOMIURI ONLINE)
こちらの方はさっさと遂行してほしいですね。日本側も10億円の供出をさっさとすませて、慰安婦像の撤去を進めてほしいものです。韓国が国際間の合意を反故にするような信用、信頼が全くおけない国と認識されないように早急な解決をお願いしたいものです。